低GI食品について
穀物に多く含まれている糖質は血糖を上げやすい栄養素として知られるようになりましたが、糖質の量が同じでも含まれている食物繊維の量などで食品によって血糖の上がり方や速度が変わります。それを数値化したものがGI値です。精製された白いご飯やパンよりも、玄米や全粒粉パン、ライ麦やえん麦で作ったパンなどの食物繊維を多く含む穀物の食品は、GI値が低くなっています。
肥満の予防や改善には血糖値を急激に上げない食べ方が効果的で、低GI食品を選んで食べるとよいでしょう。血糖値の急上昇はインスリンというホルモンの分泌を増やし、脂肪の合成を促進したり、脂肪が分解されるのを抑制したりします。
低GI食品は血糖の上がり方が緩やかなので、インスリンの分泌量が少なくてすむうえに、満腹感が持続するなどと考えられており、ダイエットに適していると言われています。また高GI食品も、低GI食品と一緒に合わせて食べることで、血糖値の上がり方が緩やかになります。
バランスのよい食生活の中で、低GI食品を選び献立に組み入れていくことは、ダイエットはもちろん、糖尿病などの生活習慣病の予防や改善など健康増進に役立ちます。